柔らかな青と白の光が抽象的に広がる穏やかな空間

第27回日本基礎理学療法学会学術大会

800人を超える参加者を迎え、成功裏に終了いたしました。ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

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Articles

筋力トレーニングによる腱のリモデリングとその効果
腱は骨格筋と骨を連結する強靭な結合組織であり、身体運動における張力伝達の中核を担う構造体である。従来は代謝的に不活性で、加齢や損傷によってのみ変化する受動的な組織と見なされがちであった。しかし近年の分子生物学的研究により、腱は機械的刺激に対して能動的に応答し、自己組織を恒常的に再構築する能力を持つことが明らかになってい…
立位バランスを制御する足部内在筋と外在筋の協調メカニズム
人間の二足立位は力学的に不安定であり、持続的な筋活動と感覚情報の統合によって成立する動的な制御系である。足部は身体と地面の唯一の接触部位として、体重の配分や姿勢補正において中心的な役割を担う。…
筋音図で捉える筋疲労 非侵襲的評価の信頼性を読み解く
筋音図は骨格筋の機械的振動を捉える非侵襲的な計測手法であり、近年、リハビリテーションやスポーツ科学の領域で関心が高まっています。表面筋電図が電気的な活動を記録するのに対し、筋音図は筋線維の収縮に伴う微細な振動を音響や加速度センサーで検出するため、電気的ノイズの影響を受けにくいという利点があります。測定機器も小型化が進み…
骨格筋の糖取り込みと運動の科学
骨格筋は人体で最も大きな組織の一つであり、糖の代謝において中心的な役割を担っています。食事から摂取されたグルコースは血流に乗って筋肉へ運ばれ、エネルギー源として利用されるほか、グリコーゲンとして蓄えられます。従来、この取り込みはインスリンによる制御が中心と考えられてきましたが、近年の研究により筋収縮そのものが糖取り込み…
筋組織の再生能力と加齢変化を理学療法から読み解く
筋組織は、運動や外傷によって損傷しても、一定の範囲で構造と機能を回復させる力を備えています。この修復には、筋線維の周囲に存在する衛星細胞、免疫細胞の働き、血流、結合組織の状態、神経からの刺激など、複数の生体反応が関わります。若年期には損傷後の再生が比較的速やかに進みますが、加齢に伴ってその反応は少しずつ変化します。…
運動療法を再考する筋の粘弾性モデル
運動療法の効果を考えるとき、骨格筋は単に収縮力を発揮する器官ではなく、外力に応じて変形と回復を繰り返す粘弾性体としての性質を持つことが理解されつつあります。受動的な伸張に対する抵抗感は主観的な感覚として経験されますが、これを定量的に記述するためには、応力とひずみの時間的関係性を扱う力学モデルが欠かせません。…
脊髄反射回路における抑制と促通の平衡制御機構を探る
脊髄は単なる感覚と運動の伝導路ではなく、刻一刻と変化する環境に応じて筋活動を精緻に調整する中枢情報処理器官として機能している。その中核を担うのが、介在ニューロンを介した抑制と促通の拮抗的メカニズムである。Ia抑制や反回抑制といった古典的な抑制経路と、下降性入力による促通が、互いの強度をリアルタイムで変調し合うことで、滑…
筋収縮の種類とクレアチンキナーゼから読み解く筋損傷の動態
筋骨格系のリハビリテーションを科学的根拠に基づいて実践するためには、筋がどのように収縮し、その収縮が組織にどのような負荷を与えるのかを理解することが不可欠です。とりわけ基礎理学療法の領域では、収縮様式の違いが生体反応に与える影響を整理し、客観的指標で評価する枠組みが求められてきました。筋収縮に伴う微細損傷の程度は、その…
筋萎縮におけるオートファジー系の役割と運動介入
筋萎縮は、加齢、長期臥床、ギプス固定、神経損傷、疾患、栄養状態の変化などに伴って骨格筋の量や機能が低下する現象です。筋線維の断面積が小さくなるだけでなく、筋力、持久性、代謝能力、運動単位の働きにも影響し、起立や歩行といった日常動作の制限につながります。理学療法では、筋力低下の程度を評価しながら、安全性を確保した運動療法…
歩行時の膝関節モーメントと大腿四頭筋の活動を読み解く
歩行では、膝関節がどの方向へ回転しようとするかを示す関節モーメントと、その動きを支える大腿四頭筋の筋活動が密接に関係します。床反力、下肢アライメント、歩行速度、関節角度などが変化すると、膝に生じる外的モーメントと筋の働き方も変わります。この関係を理解することは、歩行分析や運動療法の評価において重要な基礎となります。…