柔らかな青と白の光が抽象的に広がる穏やかな空間

第27回日本基礎理学療法学会学術大会

800人を超える参加者を迎え、成功裏に終了いたしました。ご参加いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

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Articles

筋力発揮を変える神経適応の初期過程と長期的変化
筋力トレーニングを始めた直後から、測定される最大筋力は比較的速やかに向上します。この時期には、筋線維の肥大だけでは説明しにくい変化が生じています。大脳皮質から脊髄、末梢神経、運動単位に至る神経系が、目的とする力を効率よく発揮するよう再調整されるためです。運動単位の動員、発火頻度、筋間協調、抑制機構の変化は、初期の筋力増…
パワー発揮と筋の速度特性を理解する基礎理論
筋力や運動速度を手がかりに身体機能を読み解くことは、基礎理学療法における重要な研究テーマです。筋がどれほど大きな力を出せるかだけでなく、どの速度で短縮し、どの時間帯に力を立ち上げ、どのように機械的仕事を生み出すかを捉えることで、歩行や立ち上がり、跳躍などの動作をより深く理解できます。…
等尺性収縮と等張性収縮の生理学的差異
筋収縮は、関節運動や姿勢保持、歩行など、理学療法のほぼすべての場面に関わる基本的な生理現象です。筋が力を発揮するとき、関節が動く場合と動かない場合では、筋線維や神経系に生じる反応が異なります。その代表的な分類が、等尺性収縮と等張性収縮です。 腱の力学的性質とその加齢変化.…
運動療法の基礎から学ぶ筋収縮様式と効果の違い
運動療法では、同じ筋力トレーニングであっても、筋が短縮しながら力を発揮するのか、伸ばされながら力を発揮するのか、関節を動かさずに力を保つのかによって、身体への刺激は変化します。これらは求心性収縮、遠心性収縮、等尺性収縮と呼ばれ、筋力、筋肥大、動作能力、疲労、筋肉痛などに異なる影響を及ぼします。…
柔軟性と筋腱複合体の粘弾性特性を理解する
柔軟性は、関節がどれだけ大きく動くかだけで決まる単純な能力ではない。筋、腱、筋膜、関節包などが外力にどう反応し、伸張後にどのような時間経過で元の状態へ戻るかという、組織の力学的性質が深く関係している。とくに筋腱複合体は、収縮する筋と弾性をもつ腱が連続した構造として働くため、可動域、運動効率、損傷リスクを考えるうえで重要…
関節可動域制限と筋の伸張性評価を臨床へ生かす視点
関節の動きが小さいとき、その原因を単純に「筋が硬い」と判断することはできません。筋、腱、関節包、靱帯、皮膚、神経系など複数の組織が関与し、痛みや防御性収縮、運動への不安、測定姿勢の違いも結果に影響します。したがって、可動域の数値だけでなく、どの組織がどのような条件で運動を制限しているのかを考える必要があります。…
平衡機能評価における重心動揺計の活用
ヒトの姿勢制御は、視覚、前庭覚、体性感覚の三つの入力系と、中枢神経系による統合、そして運動出力系から成る複雑なシステムによって支えられています。高齢化が進む我が国において、転倒予防や運動器疾患のリハビリテーションでは、平衡機能の客観的かつ定量的な評価がますます重要になっており、その中心的な役割を担う機器が重心動揺計です…
筋電図を用いた歩行解析の基礎と臨床応用
歩行は、下肢の関節運動、床反力、姿勢制御、感覚入力などが連続的に組み合わさって成立する複雑な動作です。見た目の歩容だけでは、どの筋がいつ活動し、どのタイミングで運動を支えているのかを十分に把握できません。筋電図は、歩行中の筋活動を時間的に記録し、運動学的な変化と生理学的な制御を結び付ける手段として活用されています。…
運動単位の種類とその組織化学的特性
運動単位は、骨格筋の収縮を制御する機能的最小単位であり、一つのα運動ニューロンとそれが支配するすべての筋線維から構成されています。この概念は、身体動作のメカニズムを理解するうえで欠かせない基盤であり、リハビリテーションや運動訓練の科学的根拠を提供します。理学療法の領域では、筋の選択的活動やトレーニング効果の解釈、さらに…
神経筋接合部の構造と機能を理解する基礎
神経筋接合部は、運動神経の電気的な信号を骨格筋の収縮へ変換する特殊なシナプスです。歩行、姿勢保持、手指の細かな操作など、日常の運動はこの接点で起こる情報伝達に支えられています。基礎理学療法を考えるうえでは、筋力の大小だけでなく、神経から筋線維へ信号が届く過程を理解することが重要です。 関節位置覚と筋紡錘感覚の基礎.…